鍼灸療法とは

鍼灸とは、刺鍼と施灸で行う療法です。なかでも鍼(はり)は、症状のもとになるツボをとることで、人が本来持っている自然治癒力を高めることが可能です。
鍼灸療法は「ツボ療法」と言っていいくらいツボに始まりツボに終わる療法です。これは西洋医学にない鍼灸学独自の「概念」です。
ツボは正式名を「経穴(けいけつ)」といい、痛みや症状のもととなっている場所のことです。ツボ自体は目に見えないくらい小さなもので、主に重要な神経や血管上にあります。長い歴史のなかで研究が重ねられ、どの症状に効くツボなのか、機能的にどのような効果があるのかなどがわかってきました。現在ではWHO(世界保健機構)でも鍼灸の効果が認められています。
また、ツボは人だけでなく、犬や猫、馬などにもあることがわかっています。
鍼灸の効果
免疫力を高める
鍼(はり)を刺すということは体の中に異物が入るという事です。人間の体は異物が中に入ると、それを押し出そうとする力が働きます。その際に免疫物質(良質の白血球)が多く作られます。
灸(直接灸)はあえて小さいやけどを作ることでやけどを治そうとして免疫物質(良質の白血球)がたくさん作られます。しかし「白血球」は増やす事ができても輸血に代表される「赤血球」は鍼灸では増やす事ができません。
施療の度に良質の白血球が多く作られることにより「風邪をひきにくくなった」り細胞が活発化することで「花粉症」や「ぜんそく」などの「体質改善」にも鍼灸は効果を発揮することができるのです。
自然治癒力を高める
それぞれの臓器が持っている「機能(はたらき)」が弱ると人間の体は不調を訴えるのです。子宮の機能(はたらき)が弱ると「生理不順」や「生理痛」を、胃腸の機能(はたらき)が弱ると「食欲不振」や「便秘」「下痢」などです。臓器のはたらきが弱っただけでは病院でどんな検査を受けても「異常なし」です。しかし病院で「異常なし」と言われても症状がある、これらは臓器の機能(はたらき)が弱っていると考えられます。
これら臓器のはたらきを健全な状態に持っていくことが出来るのが鍼灸療法です。臓器のはたらきが健全になれば食欲も出て消化も良くなり体調も良くなり元気になれるのです。
筋肉をほぐす
筋肉は疲れると縮む性質があります。疲れて縮み、固くなった筋肉が神経を圧迫して起こるのが肩首のこり、腰痛(ぎっくり腰)、耳鳴り、頭痛などです。縮んで固くなった筋肉に鍼(はり)を刺すと1次的に筋肉はさらに緊張(硬くなる)します。しかし鍼(はり)を刺したまましばらくおくと2次的に筋肉は弛緩(ほぐれる)するのです。鍼(はり)は刺すことにより深層(深い部分)こりまでほぐすことができます。灸(あとのつかない温灸)は表層(浅い部分)のこりを即座にほぐすことができます。
いずれも鍼(はり)と灸は併用すると効果は高まりますが、ツボ(症状)によっては鍼だけ、灸だけの場合もありますので熟練した鍼灸師にお任せください。
癒しの効果について

はりや灸の刺激は脳に伝わり大脳から「エンドルフィン」というモルヒネ様の物質を分泌させます。
エンドルフィンは人や動物を半分眠っている状態にさせるのです。この半分眠っている状態(うたたね状態)こそが人が一番「気持ちがいい」と感じる状態なのです。
これが鍼灸の「癒し効果」です。
モルヒネ様の物質といってもエンドルフィンは人体に自然に備わった物質ですから、いくら分泌されても無害、習慣性も全くないことは言うまでもありません。
「はり麻酔」もこのエンドルフィンの分泌を利用したものだと言われています。
またお灸はお香と起源が同じで数千年前、遠くはインドが発祥の地です。
お灸も最初は、お香と同じく燃やして「におい」を癒しの効果として使っていたのです。
もぐさ(灸)の燃える時のにおいそのものも、癒しの効果なのです。
ペットにも使える鍼灸

最近ではアメリカを始め日本でも広く行われているものに「獣医鍼灸」があります。
アメリカでは競走馬の体調を整える為に鍼灸療法を行っています。
鍼灸療法であればドーピングに引っかからないからです。
2001年オーストラリア(シドニー)の鍼灸院を訪問した時、患者様の飼い犬を鍼灸で施療していました。
日本では獣医さんが牛の風邪に鍼灸療法をすることが多くあります。
これも薬を使うと牛乳に薬が混ざってしまい農協が受け取ってくれないからです。
もちろん鍼灸ならば、薬を使うことはないので牛乳に影響が出ることもありません。
こうして鍼灸は獣医さんの分野でも活躍をしています。
鍼灸療法が得意な症状と苦手な症状
鍼灸が効果を発揮するのは、機能的な症状です。たとえば、「胃そのものは悪くないのに胃が痛い」といった場合です。これは、自律神経の問題から胃のはたらきが弱くなっていることが原因です。この場合、鍼灸で自律神経を整え、胃のはたらきを良くすることが可能です。
一方、鍼灸で対応できないのは、たとえば胃そのものが悪いときです。潰瘍やがんなど、外科的な治療が必要な場合です。その他にも、風邪には対応できますが、インフルエンザには対応できません。
また、自律神経の乱れが原因の良性のめまいには対応できますが、メニエールからくる車の運転もできないような激しいめまいには来院をおすすめしません。
鍼灸療法をおすすめする方
鍼灸は内科や婦人科だけでなく、眼科や耳鼻科など幅広い症状に対応できます。特に、以下のような方に鍼灸をおすすめします。
- 病院の検査で異常はなかったが、なんらかの症状のある方
- 痛みや疲れ、だるさのある方
- めまいや頻尿、イライラ、不安感などがある方(自律神経に異常がある方)
- 冷え性、生理痛、生理不順、ホットフラッシュなど、女性特有のお悩みのある方
- 肩こり・腰痛(ぎっくり腰)・頭痛(筋緊張性のもの)
WHO認定適応症
WHO(世界保健機関)は1996 年、薬を使わず鍼灸だけで施術効果のある症状として以下の疾患を正式に認めました。
適応疾患リスト(1996年WHO【世界保健機関】)
- 01 上顆炎(テニス肘)
- 02 頸部筋膜炎=肩こり等
- 03 頸椎炎
- 04 上腕肩甲関節炎(五十肩)
- 05 慢性関節リウマチ
- 06 変形性膝関節症
- 07 捻挫と打撲
- 08 頭痛
- 09 片頭痛
- 10 緊張性頭痛
- 11 坐骨神経痛、腰痛
- 12 扁桃摘出術後疼痛
- 13 抜歯疼痛
- 14 ヘルペス後神経痛
- 15 三叉神経痛
- 16 腎石疼痛
- 17 胆石
- 18 胆石疝痛
- 19 胆道回虫症
- 20 胆道ジオキネジー
- 21 急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎
- 22 慢性副鼻腔炎(花粉症)
- 23 気管支ぜんそく
- 24 狭心症を伴う虚血性疾患
- 25 高血圧
- 26 低血圧
- 27 不整脈
- 28 神経循環性無力症
- 29 下痢
- 30 過敏性腸症候群
- 31 便秘
- 32 月経困難症
- 33 分娩の誘発
- 34 月経異常
- 35 女性不妊
- 36 男性不妊
- 37 インポテンス
- 38 遺尿症
- 39 尿失禁
- 40 尿閉
- 41 白血球減少症
- 42 メニエール症候群
- 43 近視
- 44 肥満
- 45 片麻痺
- 46 うつ病
- 47 アルコール中毒
- 48 薬物中毒
同じ頃(1996 年頃)アメリカで最も権威のあるアメリカ国立衛生研究所(NIH)は、鍼灸施術はがん予防に効果があると正式に発表しました。
日本でも統合医療の一環として三重大学医学部附属病院に日本初の鍼灸外来ができ、鍼灸の有効性が認められました。
鍼灸専門院とは
特に当院は平成7年の開院以来、延べ25万人の患者様に鍼灸療法を施させていただいており、多くの症例に携わってまいりました。特に自律神経系の症状の改善を得意としております。
鍼灸療法の流れ

1ご予約
まずは受付時間内にお電話でご予約ください。
簡単に症状等お聞かせください。
ご紹介者がいらっしゃれば教えてください。※当院では美容鍼などのエステ系の鍼灸はしておりません
2ご来院
予約したお時間にご来院ください。
遅れる場合やキャンセルの場合は、できれば事前にご連絡ください。3カウンセリング
血圧を測った後、鍼灸師がお体の状態を詳しく伺い、施療の方針等をご相談させていただきます。
4刺鍼(はりを刺すこと)
初めての方はディスポ鍼(使い捨てはり)を用いカウンセリングシートを元に刺鍼を行います。痛みはほとんどありませんので、ジワーッとリラックスしていただけます。そのまま10 分ほどはりを置きます。
眠ってしまわれる方もいらっしゃいますが、お時間になったらお声をかけますのでご安心ください。お体の状態により数回目から鍼通電療法も行ってまいります。※服装はできるだけ薄着になっていただきます。
カーテンを引き個室状態になりますのでご安心ください。
またお着替えをお持ちしていただいても構いません。5施灸
はりとお灸は併用することにより更に効果が高まります。
お灸のもぐさの燃える独特な香りも癒しの効果につながります。
症状によっては電気温灸器を併用することもあります。7お着替え・ご精算
お話しをさせて頂き、次回のご予約をお聞きします。
どんなに症状が多くても、はりを何十本、灸(温灸)を何十個使用しても、料金は一律です。ご安心ください。
※料金は現金でのお支払いのみとなっております。





